みなさん、こんにちは。
ダメダメ心理師・日本代表のcolonです。

試験勉強、はかどっていますか?

私はダメダメ心理師・日本代表らしく、実にぐだぐだな連休を過ごしていたでござる。
もう少しで人間じゃなくなるとこでした(笑)(´∀`;)

ところで今日は、少しでもみなさんのお役に立ちたいと思い、第2回公認心理師試験のブループリントに載っていた、“アドヒアランス”について、知っている限りの知識で簡単なレクチャーをしたいと思います。

“アドヒアランス”って?

私は長年、精神科病院で働いています。
そのため、アドヒアランスという言葉は日常用語であり、患者さんの状態を評価するのに欠かせない概念でもあります。

でも、一般の人の日常生活ではほとんど使われることはないでしょう。
また、教育や司法など、他の領域でもあまり聞いたことがないと思います。

では、アドヒアランスとは一体なんなんでしょうか?

アドヒアランスとはズバリ、

患者さんが医師の指示通りきちんと薬を飲んでいるか飲んでいないか

という状態を指す言葉です。

用例としては、

「この患者さんはアドヒアランスがいいから、薬が余ることがないね(*´ー`*)」

「この患者さんは病識が乏しいし、アドヒアランスも悪いから、デポ剤の方がいいかもしれないね…(;´・ω・)」

という感じです。

実はこのアドヒアランスという言葉の前に、同じ概念を指す言葉として、“コンプライアンス”という言葉が使われていました。

みなさん、コンプライアンスだったら少し聞いたことあるんじゃないでしょうか?
よく“企業コンプライアンス”なんて言いますよね。

つまり、以前は“患者さんが医師の言いつけ通り薬を飲んでいるか”“約束を守っているか”的な感じで、この言葉を使っていたんです。

しかし、次第にこの言葉はいかにも

「医師から上から目線的に言われている感じがする;つД`)」

と批判を受けるようになりました。

また、向精神薬は副作用が少なくありません。

そのために患者さんが薬を飲まなくなることも多いので、強権的に約束させて飲んでもらえるものでもありません。

患者さんとよりよい治療関係を作るためには、上から目線的な言い方よりも、もっと患者さんと対等の関係を感じさせる言葉の方がいいね、ってことになったわけです。

さらに言えば、インフォームド・コンセントの観点からも、治療者と患者は対等に意見を交わし、治療に当たってはできるだけ患者さんの意思を尊重することが求められるようになっています。

なので、コンプライアンスに代わって、より中立的な“アドヒアランス(固守)”という言葉を使うようになった、ということをこころの科学だったか、精神科治療学だったかで読んだ記憶があります。

アドヒアランスはなぜ重要?

医療の世界で、アドヒアランスという言葉は非常に重要です。

なぜか。

たとえば、みなさんは風邪をひいたりインフルエンザにかかったりしたら、病院にかかりますよね。
そして、熱とか、だるさとか、不快な症状を取り除いてもらうために、薬を飲んだり注射をしてもらったりしますよね。

でも、世の中、不快な症状がある病気ばかりではありません。

たとえば糖尿病。

糖尿病は進行すると、腎臓が悪くなって透析が必要になったり、手足が壊死して切らなければならなくなるなど、非常に恐ろしい病気です。

でも、糖尿病はよほど進行しない限り、どこか痛くなったり体が辛くなったりしません。

患者さんには不快な症状が感じられないのです。

だから、いくら医者に注意されても患者さんは

「痛くも痒くもないから、治療なんて必要ないの。なんで、食事制限してうまいもの食べるのやめなきゃならないの”(-“”-)”プンスカ!」

と思われて、治療に協力を得られないことが多いんです…。

でも、自覚症状がないからといって病気でないわけではありません。

先にも書いたとおり、高血糖状態が続くと、徐々に症状が進行してある日、

「失明しますよ」
「透析必要ですね」

はたまた

「足切らなきゃだめですね」

という、

おっそろしーことになるんです…((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

同じ様なことは精神疾患にも言えます。

精神疾患の中で、特に統合失調症は病識がないことで知られています。

病識がないと患者さんは自分が病気だと気づけない。
だから、幻覚や妄想が本当だと思い、一人で苦しんだり、他の人を傷つけようとしてしまうことがあります。

医者が「薬を飲むと良くなるよ」と言っても、患者さんにとっては幻覚や妄想は現実と区別がつきません。

なので、信用してもらえず、薬も飲んでもらえず、症状がさらに悪化する…ということも少なくありません。

このように、自覚症状がない病気や病識が欠如する病気にとって、アドヒアランスは治療の成否を決める非常に重要な概念だったりするわけです。

ちなみに、アドヒアランスは向精神薬の副作用、心理教育という精神科治療には重要なことにもつながっていきます。

アドヒアランスを向精神薬の副作用と心理教育も交えて説明できるようになると試験にも役立つと思われるので、この際まとめて覚えてしまってみてはどうでしょうか。

という、相変わらずぐだぐだな内容ですた~。 (*´▽`*)あはははー。