みなさん、こんにちは。
ダメダメ心理師日本代表のcolonです。

同僚に『存在自体がネタ』認定され、感慨深い今日この頃です(笑)。

ところで、前回のエントリで『神経心理学的アセスメント・ハンドブック第2版』(金剛出版)をご紹介しましたが、みなさん、もうご覧になりましたか?

私は、この本を読む度、血湧き肉踊り(大げさ)、今度はどの検査を職場で買ってもらおうか、日々企んでおります。(*´▽`*)
(たいてい途中でバレる)

神経心理学的検査は実施時間が短く、患者さんの状態やDr.のオーダーに合わせてバッテリーを組み替えられるのがいいところだと思います。

しかし、いくつも検査をやってると、既存のものではかゆいところにいまいち手が届かない…、ということもあったりします。

ということで、今日は誠に僭越ながら、私が臨床の中で編み出した検査を紹介するでござる、ざるざる。

SCTをもっと簡単にやりたい

私の臨床の中で、SCT(文章完成テスト)は結構重要な位置を占めています。

教科書的にはSCTは投映法検査ですが、個人的には文章作成を通して、患者さんの内面だけではなく、これを支える作文能力や思考能力も確認できると思っています。

統合失調症、パーソナリティのアセスメントから、認知症を始めとした脳機能のアセスメントまで、いっぺんにできるのが便利なんじゃないでしょうか。

しかし、使いづらいところも。

なんせ、書く場所がたくさんあるので、実施に時間がかかるんですよねー。(;´∀`)

軽く30分以上はかかりますし、しっかり書く患者さんだと小1時間くらいかかることも。

他の検査と一緒にするには患者さんの負担が大きいですし、特に言語能力が低い患者さんにとっては、実施自体が大きな負担で、強い自己不全感も引き起こすんじゃないかと思います。

ということで、ある日、血迷った私はとうとうSCTもどきの検査を作ってしまったでござる。

それが、『昨日・今日・明日』テストです。

『昨日・今日・明日』検査とは

ある日、私は認知症とうつの鑑別検査を頼まれました。

当時、まだ職場には認知症の心理検査が少なく、私は手元にある『高次脳機能障害学 第2版』(医師薬出版株式会社)を見ながら、バッテリーの作戦を立てていたでござる。

そうこう考えている内、

「簡便でもいいので、なんか作文能力をアセスメントできる方法がないものか…(´・_・`)」

と思ったのです。

MMSEにも文章を問題があるのですが、1つだけでは短すぎる。
かといって、SCTは患者さんの負担が大きすぎる。

「うーむ…。どうしたものか…(;´・ω・)」

そのとき、ふと

「あ、『昨日・今日・明日』に続く文章書いてもらおっかな」

と思ったのです。

実施方法は簡単です。

A4の紙を1枚用意します。
用紙の上部右から縦に

“昨日”
“今日”
“明日”

と書きます。

そして、患者さんに

「昨日、今日、明日から思いつく文章を書いてください」

と教示します。

それだけです。

所要時間は数分。
SCTより圧倒的に短い時間で終了します。

ところが意外にも、これがうつ病と認知症を鑑別する決定打になりました。

この検査は文章構成能力や思考能力をある程度把握することができますが、たいていの方は、昨日・今日・明日、という言葉を見たら、

昨日あったこと、今日したこと・すること、明日の予定など

身近で起こったことを思い出すのではないでしょうか。
なので、見当識やエピソード記憶などの記憶能力を確認できると思うんです。

また、昨日、今日、明日という言葉が身近なので、SCTよりもとっつきやすくもあるようです。

私が勝手に作ってやってる検査なので、標準化もされてないし、解釈もいい加減だと思います。
でも、たった数分、3つの文章を書いてもらうだけで、認知症や高次脳機能障障害を裏付ける結果が得られることもあります。

私は最近、即興的に検査バッテリーを入れています。

SCTをやる予定だったけど、WAISで言語能力や知的能力が低くて適用できないときの代替検査としてもやりやすいと思いますし、なんと言ってもA4の紙1枚と鉛筆と消しゴムと机があれば思いつきで、どこでもできるのが便利です。
(コストも紙1枚分ですみますしね…)

ダメダメ心理師日本代表が作った検査なのでめっちゃ怪しいですが、みなさんの臨床のお役に立ったらと思いシェアしてみました。

え、なんで『昨日・今日・明日』テストにしたかって?

そりゃ、

私にネーミングセンスがないからですよ(笑)。

内的資質が貧困なんですよ、わたしゃ。(;´Д`)

ということで、今回もすっきり、さっぱりくだらないお話ですた。

あはははは~(*´▽`*)