みなさん、こんにちは。
ダメダメ心理師日本代表のcolonです。
暑い日が続いて、ほとんど溶けかかっている今日この頃です(´Д`υ)アツィー。

さて、去る8月4日、第2回公認心理師試験が行われました。
受験されたみなさん、お疲れさまでした。

そこで、今回は第2回公認心理師試験と今後の公認心理師の展望について、少し考察していきたいと思います。
ただし、若干厳しめの考察になっているので、第2回公認心理師試験でメンタル的にやられている方は華麗にすっとばしてください。
;つД`) ゴメンネ

噂によると…

すでにTwitterやネットでは解答速報や試験問題に関する情報が流れています。
Twitterなどの情報によると、第2回試験は昨年の第1回本試験どころか、12月に行われた追加試験よりも難しかったようです。

合格点がどのように設定されるかわかりませんが、もしかしたら、第1回試験・追加試験より合格率が下がる可能性もあります。
厳しめの予想ですが、ある程度のショックは覚悟しておいた方がいいのでないかと思っています。

なぜか。

実は私自身が、第1回公認心理師試験・追加試験の受検者であり、試験の難易度変更と合格率低下の洗礼を受けたからです。

過去のTwitterなどのエントリにも書いたとおり、私の住む北海道は本試験直前に起きた地震により、試験が延期になりました。
追加試験のまでには、いろいろな憶測が流れました。

「災害で受験できなかったんだから、いくらなんでも難易度を上げることはしないだろう」
「合格率は本試験と同じ。落とす試験はしないはず」

という楽観的な意見が多かったですし、私も同じように思っていました。

ところが、実際は予想を覆すものでした。
試験の難易度は明らかに上がり、合格発表と同時に発表された合格率は本試験より10%も低かったのです。

特に、Gルート、現任者の合格率は60%を切るという厳しい結果でした。(;´Д`)ヒー

当然、北海道の受験者からは批判の声が上がりました。
結果的に私は余裕で合格することができましたが、それでも油断ならない試験だったことは確かです。

今回の第2回公認心理師試験でも、すでに難易度が高くなっていた、との感想が伝わってきています。
ですので、第1回本試験から追加試験への流れを考えると、試験の難易度だけではなく、第2回試験でも合格率が大きく変動する可能性があります。

厚労省は決めたことは容赦なくやってくるでしょう。
なので、ある程度の覚悟が必要だと思っています。

厚労省の第3回以降の差配は?

さて、Twitterからは第2回試験で振るわなかった方が、すでに次の試験に向けて動き出している様子がうかがわれます。

私はこの動きに賛成します。(*゚д゚)ノ

なぜかというと、次の第3回公認心理師試験が8月とは限らないからです。

第1回公認心理師試験は9月、
第2回公認心理師試験は8月でした。
すると、次の試験は7月あるいはもっと前倒しされる可能性も否定できないからです。

ちなみに令和元年度の医師国家試験、看護師試験、精神保健福祉士、社会福祉士は、いずれも2020(令和2)年2月に予定されています。
公認心理師試験もゆくゆくはこうした資格と試験日が統一されていくでしょう。

ちなみに、北海道追加試験組の試験は合格発表も含めると、実質的に終了したのは2019(平成31)年1月30日でした。
ところが、第2回公認心理師試験は同年8月。
再受験する北海道の人には、次の試験まで半年しか準備期間がありませんでした。

ある意味、北海道の受験者は他の地域よりも条件が厳しかったわけです。
しかし厚労省は容赦なく、日程を早めたんですよね。


第3回試験に再挑戦しようと思っている方、また、第3回試験で初挑戦しようと思っている方は、早めに動いて損はないでしょう。

さらに難易度も上げてくる可能性も高いと思っています。
理由は後に書きますが、準備期間が短くなり難易度も高くなれば、それだけその前の試験より試験勉強が厳しくなります。

もちろん、学生さんも今から準備をしていった方がいいと思います。
一息つけたら、早め早めに準備していきましょう。

試験内容は?

私はまだ第2回公認心理師試験の問題を見ていません。
(合格発表のときの公表を待ちたいと思います)
一方、Twitterから漏れ聞こえてくる感想からは、「こんなのが心理の問題なのか?」との戸惑いの声も聞かれます。

これは、カルテのSOAP式記述や成年後見制度など、形式、法制度的を問う問題への批判なのかもしれません。

しかし、個人的はこうした問題が試験に出ることを否定しません。
なぜかというと、特に医療領域で働くとき、医療で他の専門職が知っている作法や自分の領域を支えている法制度を知らないと、連携や協力ができないからです。

どなたかが仰っていたように、“公認心理師試験は公認心理師になるための試験であって、心理学の試験ではありません。”

公認心理師は他職種との連携が強く打ち出されている資格でもありますから、連携に必要な知識として、医療やその他の領域での作法、法制度などをしっかり勉強していく必要があるでしょう。

また、心理学の専門的知識に関しては、「知らない理論や言葉が多かった」との意見もある一方で、その内容は学部の講義でも使われるような概論書や入門書に書かれているものでもありました。

例えば、Flynn効果は東京大学出版会の発達心理学Iに、カラー太字で強調して書かれています。
発達心理学Iは発達心理学の入門書、概論書だと思っており、内容は比較的簡単です。

つまり、その領域の専門書を開く必要があるけど、内容的には基礎的である、とも言えます。
ですので、試験対策本だけではなく、その領域の概論書や入門書も勉強することによって、十分攻略できるのではないかと思っています。

今後の合格率は?

推測の域を出ませんが、厚労省は第1回試験(追試含む)で一定の公認心理師の数を確保できたと思っているかもしれません。

どの国家試験でも、厚労省は試験を実施することによって、資格保持者の数をコントロールしているんじゃないでしょうか。

第1回試験では約28,000人が合格しており、私の登録番号も考慮すると、すでに20,000人以上の公認心理師が誕生していると思います。

では、公認心理師の需要はどのくらいあるのでしょうか?

私が以前、読んだ論文(精神科治療学・星和書店)では、ある人が「すべての病院に公認心理師を配置するには10万人必要。年、1,000人単位で求人が増えるのでは?」と予測していました。

しかし、実感として、まだそんなに需要は広がっていないと思います。
なぜかというと、まだ心理職の仕事が診療報酬に反映されていないからです。

実は、心理職の仕事は精神科ですら、きちんと診療報酬が取れない状態です。
心理面接も、心理療法はおろか、心理検査もです。
(心理検査はお金が取れますが、心理職以外の専門職、例えば、看護師や事務職がやっても点数が取れるようになっています)

診療報酬が取れるようになるのは、早くて2020(令和2)年診療報酬改訂からだと思います。
しかし、次の診療報酬で心理職の仕事に報酬がつくという話は、寡聞にして聞いていません。

また、仮に診療報酬がついたとしても初年度は微々たるものでしょう。
とても、20,000人すべての公認心理師に仕事が行き渡る量ではないと思われます。

もちろん、公認心理師は医療以外の領域でも活躍が期待されていますから、その領域で何らかの予算が充てられる可能性もあります。

しかし、財政的問題もあるので、政府は慎重に予算の配分をするはずです。
もし、20,000人程度で試運転して問題がなければ、3回目以降の試験では、ぐっと合格者を絞ってくる可能性もあります。
(もちろん逆もありえますが…)

この辺は政策次第であり、決っして楽観できません。
心理職として仕事をするために公認心理師を目指す方は、厚労省の動きにも注意した上で、万全の対策をしておく必要があると思います。

とりあえずのおススメ本・サイトなど

さて、こうした状況もふまえて、最後におすすめの教科書やサイトをご紹介しておきたいと思います。
既出のものもありますが、第3回以降の試験対策に役立てば何よりです。

①心理学検定一問一答
(日本心理学諸学会連合 心理学検定局・実務教育出版)

まずは 心理学の基礎知識をがっつり固めましょう。
そのために役立つのが心理学検定のテキストです。

基礎心理だけではなく、医療、福祉、発達、犯罪までいろいろな領域をカバーしています。

さらに内容もかなり細かく、関連法制も網羅しています。
勉強して損はありません。

まずは、この本を完璧にするところから始めてみましょう。
もちろん、A・B両方押さえましょう。

②現任者講習会テキスト
一般財団法人 日本心理研修センター・金剛出版)

第2回公認心理師試験で思いがけず出題されたカルテのSOAP式記述は、現任者講習会テキストにきちんとのっています。
私はこのテキストで初めて知りました。

現任者講習会はとかく「形式的」「内容が希薄」との批判を受けています。
しかし、だからといって内容が試験に出ないわけではありません。
今後の試験でも、ごくごく基本的な内容がこのテキストから出される可能性もあります。

また、何をおいても公認心理師法はしっかり抑えておきましょう。
Dルートなど現任者講習会を受講する必要がない方も、書店などでこのテキストを手に入れて目を通しておいた方がいいと思います。

③標準精神医学(尾崎 紀夫・医学書院)

第1回公認心理師試験から勧めている精神医学の教科書です。

DSM-5にも対応しており、最新の知見も盛り込まれています。
また、この本のいいところはなんといっても、医師国家試験の精神科分野に対応しているところでしょう。
巻末の医師国家試験出題範囲は公認心理師試験ブループリントと重なる部分が多く、ブループリントの出題範囲をこの教科書で確認する手もあります。

ちなみに私はこの本でカプグラ症候群を勉強したところ、第1回公認心理師追加試験でドンピシャ出ました。
臨床で持っていても損はない1冊です。

④神経心理学的アセスメントハンドブック第2版
(小海 宏之・金剛出版)

第2回公認心理師試験でも心理検査がたくさんでたとの情報があります。

心理検査の専門書はたくさんありますが、その領域で使われる検査しか紹介していないものが多く、臨床で使われるすべての検査を網羅しているものは少ないのではないでしょうか。

その点、この本は知能検査、発達検査、神経心理学的検査など、心理職が使うありとあらゆる検査を網羅していて非常に役立ちます。
さらに、検査の簡単な内容やカットオフポイント、解釈例も紹介されているので、実際に検査を手に取ったことがない方も、想像がつきやすいと思います。
値段も良心的で、お勧めです。

ちなみAmazonで初版がかなりの高値で売買されていますが、第2版の方が内容が充実しています。
また、初版で取り上げられた検査で削られているものはないので、迷わず第2版を買って問題ありません。

⑤発達心理学 I・II(無藤隆、子安増生・東京大学出版会)

この本は標準精神医学を読み進めるにあたって、最近ひもとき始めた本です。

さすが東京大学出版会。
非常に内容がよく、発達心理や児童心理などに必要な知識を生物学的視点など、あらゆる角度から網羅しています。
また歴史、人物名なども詳しいです。

第2回公認心理師試験で出たとの情報があるFlynn効果もしっかりのっていました。
標準精神医学と併せて読むと知識が深まると思います。
きっと役に立つでしょう。

⑥精神科臨床評価マニュアル2016年版 2015年 12 月
(アークメディア)

心理検査とは別に、精神医学には精神症状評価尺度があります。

精神症状評価尺度は精神疾患の重症度などを判定する検査で、それぞれの疾患にあわせていろいろな検査があります。
しかし、有名な精神評価尺度でも資料が絶版になっていたり、臨床にいないと手に入らないものも多いです。
そのため、医療領域ではない心理職や学生さんにとっては、勉強しずらいと領域だと思います。

そこで、個人的にはこの本をお勧めします。
この本は若干情報が古いのですが、ありとあらゆる精神評価尺度を網羅しています。
検査内容もそのままのっているものも多いので、どういう検査なのか想像しやすいでしょう。

また、臨床でもすぐに使える内容なので、持っていて損はない1冊です。
ちなみにAmazonでは流通しておらず、ときどき10,000円超の高額で古本が取り引きされていることがありますが、絶版ではありません。
アークメディアにはまだ在庫があるみたいで、地方の書店でも定価6,000円+税で取り寄せできます。
(2週間くらいで届きます)

転売屋にだまされないようにしましょう。

⑦精神保健福祉士国家試験過去問

私は第1回試験の時、精神保健福祉士試験の過去問を解きました。
結果として、国家試験の問題傾向や問われる知識の程度を知ることができ、良かったと思います。
特に法制度に関しては参考になる部分が多いのではないでしょうか。

私は過去問を解いて、随分精神保健福祉士も難しいこと勉強してるな、と感心しました。
公認心理師と関係があるところは一度は目を通しておきたいです。
解いておいて損はありません。

⑨官公庁・関係団体のサイト

厚労省や法務省などでは、いろいろな制度に関する情報を提供しています。
また、HIV・AIDS、がん、医療安全対策などは、それぞれの団体が一般・専門家に向けてHPで情報提供しています。
こうしたHPの情報は公式見解なので、チェックしておくと勉強になるでしょう。

スマホなどでいつでもチェックでき、しかも無料なところが便利で、資料も豊富です。
特にパンフレットのPDFは目を通しておくと、教科書を読んだとき想像しやすいです。

うまく活用しましょう。

・厚労省 こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
http://kokoro.mhlw.go.jp/
・厚労省 eヘルスネット・情報提供
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
・国立がん研究センター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/index.html
・HIV/AIDS
http://www.acc.go.jp/
・裁判所 裁判手続きの案内
http://www.courts.go.jp/saiban/index.html
・法務省  刑事政策
http://www.moj.go.jp/keiji_index.html
・国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
 エイズ治療・研究開発センター
http://www.acc.go.jp/
・一般社団法人 日本医療安全調査機構
https://www.medsafe.or.jp/

ほかにもいろいろありそうです。
探してみましょう(*´▽`*)。


⑩NHK

最近はTVでニュースを見ない人が増えましたが、試験対策あたってはNHKのニュースをチェックしたいものです。
なぜかというと、NHKは官報としての役割もあると思っているからです。

過労自殺や児童虐待など、NHKが報道した事件や事故が、後に政策に反映されていることが多いです。
特にNHKの特集記事は読んでおくと、法制度や専門書の知識を補うのに役立ちます。

TVでニュースを見ない人はNHK NEWSのサイトをこまめにチェックすると、役立つと思います。

・NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/

…こんなところでしょうか。
情報量がかなり多いですが、1つ1つ確実にチェックしていきましょう。

勉強法で悩んでいる人は、小林航太さんの勉強本もおススメです。
この方、ちょっとTwitterでの発言で炎上しちゃったこともありますが、勉強法に関しては賛成するところが多々あります。
特に、基礎を徹底反復して覚え込む、時間を有効活用する、という工夫がおススメです。

また、試験対策のコツとして、きちんとその知識の理論的背景や関連項目を説明できるようにすることが必要です。

試験問題にはただ知っているだけではなく、判断力も問われる内容が多かったと思います。
ですので、その知識の理論的背景、流れなどをきちんと説明できるくらいの知識を身につけて、いろいろな角度から聞かれても正答できるようにしましょう。

最後に。

何度も書いていますが、

私は学部で心理学を専攻していません
その私が比較的難易度が低かったとはいえ、合格したんです

大学で心理学を専攻して、さらに大学院でも勉強した方。

学部で心理学を専攻したみなさんは、心理学に関しては私よりずっとすばらしい教育を受けているはずです。

是非、合格を手にして

厚労省をぎゃふんと言わせてやってください。(*´▽`*)


という相変わらずくだらない内容でした~。
へへへ~。(#^^#)