みなさん、こんにちは。
ダメダメ心理師日本代表のcolonです。

今年の秋はあたたかく、このまま春になってくれはしないだろうか、と思っている今日この頃です。

さて、去9月13日(金)第2回公認心理師試験の合格発表がありましたね。
さらに、10月25日(金)には第3回以降の試験日程も発表されましたし、受験される方は来年の試験に向けて準備を始めたいところです。

ところで、第2回試験の合格率は50%を切り、問題の難易度が上がったのでは?との声がTwitter上などで聞かれました。
そこで、今日はちょこっと私なりの感想を書き残しておきたいと思います。

第2回公認心理師試験の出題傾向は?

さて、先日公表された試験問題をさらっと解いてみたところ、ケアレスミスも含めて154点というスコアでした。

これが高いか低いかはおいといて(笑)、仮に今年受験したとしても十分合格できる点数を取れたことは確かだったと思います。

8月4日(日)の試験直後からTwitter上には、

「知らない言葉がたくさん出た」
「午後の問題が厳しかった」

などの感想が寄せられていました。

私は自称(ていうか本当に)ダメダメ心理師日本代表なので、

「公認心理師試験、こええ。厚労省、パネエ」…ヽ(; ゚д゚)ノ

と本気で思っておりました。

ところが、実際解いてみると以外にも問題が解きやすい感じがし、スコアも合格水準を上回りました。

「はて、これいかに…」(。´・ω・)?

Twitterの書き込みをよくよく読んでみると、私と同じように感じていらっしゃった方もちらほらいたようです。

はて。
なぜ、こんなに問題の難易度の感じ方が分かれたのでしょうか…?

ということで、その理由を少し考えてみました。

理由① 精神医学、一般医学の問題がたくさん出題された

今回の試験では精神疾患やその他の身体疾患の基礎的な知識を問う問題が多かったように感じます。
ひねった問題は少ない印象があり、疾患の典型症状、治療法などを押さえておけば、正解できるものだったと思います。

問われる知識も国家資格試験の一般医学の本や厚労省のHP(e-ヘルスネット)などにもきちんとのっているものでした。

つまり、精神医学や一般医学の基本的な勉強をしていれば、正答できる問題が出されたと推測できるのです。

実際、Twitterでは看護師さんが合格された、との報告がありました。
こうした受験者にとっては得意分野であり、解きやすかったと思います。
私も精神科医療でのキャリアが長いので、同じように感じたのかもしれませんね。

一方、普段、福祉・教育・司法など、医療や医学の情報に触れる機会が少ない人にとっては、非常にやりにくい問題だったと思われます。

こうした医学関係の問題対する得意・不得意が、「わかりやすい」と感じる人と、「さっぱりわからない。難しい」と感じさせる人にわけたのではないかと思っています。

理由② 現任者講習会テキストから出題されていた

前回の第1回試験では、本試験・追加試験ともに、現任者講習会テキストから出題されたと思われる問題はほとんどないようでした。

受験者の中には

「現任者講習会とはなんだったのか…?」
とか
「現任者講習会テキストを読んでも試験には出ないから無意味だ」
との意見も見られました。

まあ、私はというと、根っからネガティブ妄想人間なので(笑)、万が一のために3~4回現任者講習会テキストを読んでいましたが…。

というわけで、第2回の問題の解いていたときは、
「あれ、これテキストのあの辺りで読んだな~」
と思うことがありました。

特に、問1、問35、問45(SOAP式カルテ記載法)、問107、問120(心理師不在時などの緊急対応法)は、現任者講習会テキストから出されていたのではないでしょうか。

一方、現任者講習会テキストを全く読んでいない人にとっては、
「そんなこと、どの本にものっていなかった…!」
と戸惑ったことと思います。

この辺は、テキストを読み込んだ人とそうでない人の間で、明暗が分かれたかもしれません。

理由③ 神経心理学の問題が多かった

脳の機能や検査の選択など、神経心理学的アセスメントの知識を問う問題も、前回試験より多くなった気がします。
昨年は検査の解釈を問う問題がいくつかあり、私も結構戸惑いました。

しかし、今回は脳の機能の局在、それによって現れる高次脳機能障害などの症候の特徴、そして検査の選択などが主に出題されていたように思います。
これらは神経心理学の基礎的な知識があれば、十分解ける内容だったのではないでしょうか。

最近は精神科病院でも認知症や高次脳機能障害が疑われる事例に接することも多いです。
ですので、私も独学ではありますが、結構この辺を標的にして学んできたところがあります。

そのため、結構わかったんだと思います。
(まだ勉強足らんので、完璧ではない…スミマセン)

一方、やはり神経心理学や高次脳機能障害とあまり縁のない教育・福祉・司法などの分野の方には難しかったと思われます。

理由④ 臨床心理学的考え方がほとんどなかった

賛否両論ありますが、第2回試験は第1回本試験・追加試験とくらべても、一層、臨床心理学的考えが少なくなったと感じられました。
さらに、事例問題だけではなく、知識も臨床心理学的解釈ではなく、より医学的な判断を求められたと思います。

第1回試験では、臨床心理士試験から考えが切り替えられなかった人が事例問題で失敗し、点数を落としていた様子も見受けられました。
しかし、第2回試験ではより一層、切り替えられな人にとって難しい内容になったと思われます。

こんなところでしょうか。

全体的に見れば、問題文が洗練されて選択肢もわかりやすくなったと思います。
一方、内容が大きく医学、神経心理学などにシフトしたため、教育・福祉・司法などが領域の人には難しい内容になり、得意・不得意がはっきりしたと思われます。

もう一つ付け加えると、依存症関係はかなり深い知識が問われたようにも思います。
精神医学でも薬物依存の専門書を深く読み込まないと正解できないと思われる内容もあり、自分が医療領域で働いているから、とはいえ油断ならない内容であったことも確かだと思います。

では、第3回のための勉強をどうするか…ですが。

もし、第2回の出題傾向が第3回でも同じ傾向が続くのであれば、試験勉強もより医学や神経心理学をきっちり学ぶ必要があると思われます。

特に第1回、第2回で合格を逃してしまった人は、勉強内容や事例の考え方自体が臨床心理学的なものから抜け出せていないことも考えられます。

私個人としては臨床心理学的な考えを否定しませんし、臨床で意味あるものだと思います。
しかし、こと公認心理師試験には合わないということは、第1回、追試、第2回試験を通してはっきりしたのではないかと思います。

第2回試験でうまくいかなかった方は足りなかった知識を拾うだけではなく、公認心理師試験向きの考え方を身につけると次は合格できるのでは…と思っています。

今のところ考えられる対策は以下の通りです。

①精神医学や一般医学の勉強をする

注意したいのは、臨床心理学の専門書の1つとしてかかれた精神医学や一般医学の本を避け、きちんと精神医学や一般医学の専門書をひもとくことです。
なぜかというと、臨床心理学的観点から書かれた精神医学や一般医学の本は、圧倒的に知識が不足していますし、なにより見解が違うと思われるからです。

私は第1回試験のときから、臨床心理学の本ではなく、精神医学は医学書で、一般医学は厚労省のHPで勉強しました。

正直、当時は

「いくら厚労省を打ち倒すためとはいえ、ここまで振り切る必要あるのであろうか…」(;一_一)

と自分でも疑問に思っていました。

しかし、結果的にはここまで振り切っても追試では知識不足でした。
また、第2回目はより医学的に試験内容がシフトしたことを考え合わせると、正解だったと思っています。

ですので、試験合格のためには医学書、厚労省の公式見解をしっかり学ぶ必要があると思っています。

オススメはやはり、標準精神医学第7版(医学書院)、そして厚労省のe-ヘルスネットです。

②現任者講習会テキストを読み込んでおく

第1回本試験・追加試験ではほとんど出なかった現任者講習会テキストの内容。
まさかそれが、第2回でこんなに出題されるとは、私も予想していませんでした。

まあ、厚労省も使われもしない本を高い金かけて、わざわざ買わせるわけがないですよね…。(^_^;)

第3回試験でも思わぬところで出される可能性があります。
現任者講習会を受けない人も、読んでおくに越したことはないでしょう。

③神経心理学を学ぶ

神経心理学というと難しくて敬遠されがちです。
私も学ぶのに苦労しました。
(ダメダメなので今も苦労していますが…)

しかし、脳の機能や代表的な高次脳機能障害などを押さえると、認知症やその他の精神疾患との鑑別ポイントなどがわかりやすくなります。
心理検査の知識や押さえどころもわかりやすくなりますし、多少時間がかかっても学んで損のない領域ではないでしょうか。
当然、試験問題への対応の幅も広がるでしょう。

今はわかりやすい参考書がたくさん出てます。
その中から興味が持てるものを1冊選び、通読するとよいと思っています。

オススメは後日のエントリで紹介しますね。

⑤心理学検定の問題をやりこむ

私は第1回試験のために心理学検定の問題をやりこみました。
ひとえに不足している心理学の基礎知識を鍛えるためです。

第1回ではあまり役に立った感じはありませんでしたが、第2回試験ではこの問題集をやりこんでいれば、解けたであろう問題も散見されました。

心理学検定の問題集は、問題だけではなく解説もすばらしいです。
問題を解いて読み込めば確実に点数につながると思っています。

こんな感じでしょうか。

他にも心理検査のことなどチェックすべきところはありますが、次の試験は2020年6月頃。
準備期間はあと7ヶ月…。

なにいいい!!!Σ(゚Д゚)

まずは、手に取れるところから始めてみましょう。

ということで、今日は感想と対策をさらっと考えてみました。
みなさんのお役に立てばなによりです。

あはははは~(*´▽`*)